走ること②
私の誕生日は3月14日なので、
50歳の誕生日を迎える直前の2013年2月に
東京マラソンを走ることに決めた。
確か、2011年の夏頃に決心したように思う。
どうやってマラソンの練習をしたら良いのかまったく見当もつかなかったので、
適当な本をアマゾンで買った。
「ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9カ月で3時間13分」
なんでこの本にしたのかよく覚えていない。
とにかく、色々な情報に惑わされずに、
ひたすらこの本に書いてあることを忠実にやってみようと思った。
本によると、まず10kmを1時間で走れるようになってから
フルマラソンの練習が始まるとあった。
半年くらい走って、準備が整った。
それからは、1日おきに、何があっても3日続けて休まない、というルールのもと、
平日6kmくらい、週末10kmくらいを朝に走るようになった。
練習を重ねるうちに、ビルドアップ走、LSD(長距離をすごくゆっくり走る練習)、山ラン、色々とやった。
段々と楽に走れる距離が伸びていく。
それは、純粋に楽しかった。
走っていると結構ご高齢の人にもあっさりと抜かれる。
長距離走は高齢者でも楽しめるスポーツなのだ。
これも面白いなと思った。
きっと若い時だったら、長距離走は絶対出来なかったと思う。
結果をすぐに求めてしまうから。
毎日走った距離はうそをつかない。
重ねた距離が何ヶ月後かの結果にきちんとでる。
経営者にランナーが多いのはこういうことかと思った。
一度大会に申し込んでみようと、
湯河原オレンジマラソン10kmにエントリーした。
恐ろしくアップダウンのある、山岳コースだったけれど、
なんとか1時間以内で走ることができた。
だんだん走る距離も伸びてきて、
15kmを1キロ5分半くらいのペースで走れるようになってきた。
1キロ5分40秒のペースで42.195㎞を走ると、4時間が切れる。
目標をそのあたりにおいた。
そして待ちに待った、東京マラソン当日。
遠足に行く小学生の気分。
全て例の本にならって、朝食後に餅を7つ食べた。
そして、新宿都庁前に立った。
15kmまでは純粋に楽しく、
25kmまでは何とか走って、
35kmすぎてからは本当に苦しかったけれど、
最後まで大きなトラブルもなく、
初マラソンは、3時間56分12秒で走りきることができた。
4時間が切れた。
これが初マラソンにしては意外と速いタイムであることは後で知った。
それ以来、マラソンにはまってしまった。
年に最低1度はフルマラソンを走っている。
自分がそうなるとは想像もしていなかった。
昔は、そんな人を冷めた目で見ていたのに。。
今は世界のどこに行っても必ず走る。
現在の私の体重は、昔妻に言われた適正体重(68kg)を切っている。
そんなに痩せたら、仕事こなくなるって言っていたよね?
と最近も妻によく言われる。